悲しみに向かう出会い

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雲の切れ間から頼りなさげな月明かりが漏れている。 その明かりが照らしたのは一人のマンドレイクであった。 容姿は他のマンドレイクと違い、顔立ちの整った美しい少女の様な顔付きをしており、頭には髪の代わりに葉が生えている。 彼女の周りには、短い雑草が生えているだけで仲間はいない様である。 だが、孤独などは感じなかった。 それが彼女に、とって当たり前だったからだ。 彼女は生まれた時から一人だったのである。
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