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「ううん、綺麗だよ。今まで見た何よりも」
気が付くとティナは泣いていた。
彼の真っ直ぐで純粋な言葉が彼女の胸を打ったのだった。
「ごめん。嫌だった?」
「違う。違うの。嬉しかったの。綺麗だって言われて……」
涙を拭いてティナは笑顔で答える。
「良かった。僕、女の子とあんまり話した事ないから傷つけちゃったかと思ったよ」
ほっと、胸を撫で下ろしながら彼は答える。
ティナは幸せだった。
話し相手が出来た事が、彼に出会えた事が。
彼は毎晩、ティナの元へ来るようになった。
そして、他愛な話をして帰って行くのであった。
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