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「小学校五年生か、六年生のときのことでしょう」
「ええ、そうです。それで折り紙でココットを作って占いをしたんですよ」
「ココット……」
「ええと、知りませんか。口で説明すると判り難いですが、上側がピラミッド形でそれが四つに開くんです。中の面には数字が書いてあって下側から指を入れて呪文を唱えながら動かして止まったところの数字で占いをするんです」
「面白そうですね」
「面白かったですよ。特に子供だったときには……」
「じゃあ、それを折って貰おうかな」
「では次に翔くんと会社で会ったときに……」
「会社だと、まず偶然には会えませんよ」
「あっ、そうでした。では、本日と逆で定時後に翔くんの所に伺います」
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