第7章 失った輝き

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眠りに落ちた三郎は、また長い夢を見た。 龍人に連れ去られた光を探して、見たことのない広い建物の中を歩いている。 長い廊下に並んだ扉を一つずつ開いて彼の名前を呼びながら。 開いても、開いても、扉の向こうはただの暗闇だ。 廊下の行き止まりまで辿り着くと階段を上り、また次の階で同じ作業を繰り返す。 どうせまた何もない。 既に落胆しながら三郎は最後の扉を開けた。 そこは暗闇ではなかった。 眩しい部屋。何か大きなものが動いている。 金色の龍だ。 龍は三郎に気付くと大きな口から長い舌を伸し、三郎の頬を舐めた。 次いで唇に舌が移動してきた時、三郎は目を開けた。 目覚めた三郎の唇に触れていたのは、龍の舌ではなかった。 「目が覚めた?」 唇を離して、花が微笑んだ。飛び起きた三郎は、腕で唇を擦りながら叫んだ。 「何すんだ!」 「何って……キスよ。叩き起こした方が良かった?」 花に笑われて騒ぐのを止めた三郎は、不機嫌に尋ねた。 「今、何時ですか?」 「もうすぐ昼よ。あなたが眠ってから3日目のね」 「ええ!?」 またやってしまった。 これでは徹夜した意味がない。三郎は慌てて立ち上がった。
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