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「龍人って寿命どれくらいなの?」
「雄は人間より寿命長いけど、食べた龍によって違うんやて。色や体の大きさもそれで決まるらしい」
「じゃあ俺が見たやつは緑の龍しか食べないんだ」
「龍人でも龍は簡単には食えないらしいで。この王様は色んな龍食ってそうやな」
四郎はそう言うと巻物を元に戻そうとした。
「ちょっと待って」
「どないした?」
三郎はその王様の顔をじっと見詰めた。初めて見るはずのその顔が、誰かに似ているように思える。
「こいつ何処かで見たような……」
「その緑色のやつに似とるんやろ」
「うん、まあそれもそうだけど、もっと似てる顔を知っているような気がする」
「人間ってことか? こんな男前人間界にはなかなかおらんやろ。芸能人か?」
「うーん……」
四郎は色んな芸能人の名前を挙げてくれたが、どれもピンと来なかった。そもそも三郎はあまり芸能人には興味がないし、テレビ画面で見たのではない気がする。
「もうおらんで。あっ、一郎さん?」
確かにこの金髪を短い黒髪に変えたら一郎に似るかもしれない。そう思って見ると尚更似て見えてくる。
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