第10章 龍を喰らう者

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「もう我慢出来ません。ああ、欲しい……青龍様、早く――」 待ち焦がれて溢れ出した桔梗の愛液は着物を通り抜け、ついに青龍の肌まで濡らし始めた。 「待たせてしまってすまなかったね。今たっぷりあげるよ」 青龍はまだ机の上で動いていた四郎の映像を消すと、桔梗を抱いて立ち上がり深い湖の底のように青く静かな部屋に移動した。そのほぼ全てを埋め尽くす巨大なベッドに下ろされると、桔梗は半分脱がされたまま体に纏わり付いていた着物を脱ぎ捨て、同じく青龍が裸になるのを恍惚とした表情で眺めながら自ら大きく足を開いた。桔梗は外出時以外下着をつけないので、勃ちあがった男性器も愛液が滴り落ちる女性器も丸見えだ。男性器は人間のものと変わらないが、女性器のひだは内側にあり、やや縦長の楕円に広がった肛門に見える。しかし排泄ではなく男を受け入れる為に使われるその場所からは花の香りしかしないし、挿入されることに慣れたその場所は柔らかく、自らの意志でそこを広げることも出来る。青龍の性器が完全に勃ち上がったのを見ると、桔梗はびしょ濡れの穴を、奥に幾重にも重なったひだが見える程大きく広げて腰を突き出した。 「挿れて下さい。早く奥まで――ああっ!」 ついに青龍と繋がると、桔梗は満面の笑みを浮かべて愛しい夫を逃がさないようにひだと穴で締め付けた。 「うっ、あ……」 会議では終始冷静沈着だった青龍が抑えきれずに声を漏らすと桔梗は喜び、器用な指先のように自在に奥を動かして夫を翻弄した。 「ああ……青龍様……お慕い申し上げております……あなた様だけを――」 「ああ、愛してるよ、桔梗。そろそろまた……ん……私の子を産んでくれ」 「はい。どうぞ私を孕ませて――ああん、ああっ!」 そして人間よりずっと長い射精が始まると、桔梗は嬌声を上げた。青龍は愛しい妻が満足して眠るまで貪欲な穴の奥に体液を流し込み続けた。
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