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第11章 甘い罠
翌日も翌々日も戦士達は森へ出掛けたが、時折白い狼が現れるだけで龍は見つからなかった。
「明日もまた森に行くのかな」
「そりゃそうやろ。なんで?」
「飽きた」
「飽きたて。この体勢で言われるとなんや俺が飽きられたみたいに聞こえるわ」
三郎と四郎は四郎の部屋の布団の上で体を重ねている。2人とも裸で。
「はあ? なんでそういう話になるんだよ」
「なんでってそりゃ――ってちょい待て、もう入れんの?」
「ダメ?」
四郎は、持ち上げられそうになった足を踏ん張って抗議した。
「もうちょっとこう何かないんか。てかまた俺が女役っておかしない?」
「は? 俺に女役やれって言うの? やだよ。おまえは抱いてやってもいい女だけど、抱かれたい男じゃねーもん」
「なんやそれ。そんなん言うたら俺かて別におまえに抱かれたいわけやな――あっ」
「嘘つき。花咲いてるじゃん」
三郎は、四郎の体のこれから入ろうとする場所を指で愛撫しながら囁いた。
「三郎、おまえ――んんっ!」
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