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(また誤訳?)
次々に手が伸びてくる。緑色の大きな手で、長い指の先には大きな爪が光っている。食事を与えられるのではなく食事にされるのかもしれないと思ったが、さっきの飲み物に何か薬が入っていたのか体が思うように動かない。仮に動けたとしても武器もないのに龍人に勝てるわけがないし、逃げるにしてもこの部屋には自力で抜け出せる扉はなさそうだ。
(はあ。人生終了か)
四郎は覚悟を決めて目を閉じた。しかし、四郎の肌に触れたのは鋭い爪ではなく、柔らかな唇だった。更に熱く湿った舌先が体中を這い始めると、四郎はビクンと跳ねて目を見開いた。すると龍人達もいつの間にか裸になっていた。
犯される
殺されると考えるより遙かに現実的な恐怖に襲われた四郎は、身をよじって逃れようとした。
「どうした? まさか嫌なのか?」
「当たり前やろ!」
四郎は不思議そうに尋ねる龍人に向かって叫んだが、翻訳機をつけていないのか、つけていても意味がわからないのか、龍人は益々首を傾げた。
「変だな。どう見ても体は欲しがっているのに」
「構うな。とっとと済ませよう」
龍人達は四郎の体をしっかり押さえて愛撫を再開した。
「あっ……あっ……」
さっきより激しい愛撫に耐えられず、閉じていた口を開いてしまった。確かに感じる。でもそれ以上に怖い。しかし熱くだるく敏感な体は、龍人達の意のままにされ、ついに脚を開かれた。
「嫌っ、嫌や、やめ――痛っ」
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