第11章 甘い罠

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思わず痛いと叫んでしまったが、実際は痛くなどなかった。龍人のそれは大きな体に見合う巨大なサイズで一見人間のモノと同じ形だが、先端は人間のモノより細く尖っていてその下は真っ直ぐではなく若干スクリューのようになっている。表面は体の他の場所と同じく細かい鱗で覆われて粘膜同士が絡み合うこともなく、それはスルリと四郎の中に収まった。 「なんだ。貴人と変わらないぞ」 「へえ。早く回せよ」 龍人が動き始めた。入って来た時には硬くて玩具のようだと思ったが、動き始めるとそれは人間のものより遙かに複雑で淫靡な刺激を与えてきて、四郎は眉を寄せて喘いだ。 「ああっ、アカン、そんなん――あっ、ああっ!」 「こいつの反応、面白いな」 龍人達の興奮した息遣いが聞こえ、待ちきれない雄の証を体に押しつけられると四郎は更に恐怖を覚えたが、しっかり繋がれた体は逃れようがない。それに体の方はもうすっかり雄に支配されてしまった。 本来戦うべき相手なのに、全く敵わない 悔しい 悔しいけど、凄く感じる (一郎さん、すいません。五郎ちゃん、ごめんな。三郎……次郎ちゃん……) もう二度と会えないかもしれない仲間の顔を思い浮かべると悲しくなった。でも泣いても許して貰えない。涙は益々雄達を興奮させるだけだ。一周したら終わるかと思って耐えていたが、甘かった。何度中出しされても終わる気配がない。 (このまま嬲り殺されるんやろか) 四郎は次第に抵抗する気力を失っていき、ついに意識も失った。そして暫くして意識が戻った時には、もう体には誰も触れていなかった。 (夢?)
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