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五郎にも三郎にも散々抱かれてきたし今更照れることもないが、敵である筈の龍人と肉体関係を持った話をするのは躊躇われて四郎は口ごもった。すると三郎が言った。
「なあ、赤いカクテルって例の赤い水じゃないのか? 赤い水って飲むとどうなるの?」
本当は誰よりも赤い水を知っている筈だが、おかしくなりすぎて記憶が飛んでいる三郎は、五郎と次郎に尋ねた。三郎に言われて赤い水を思い出した2人は、四郎が龍人達と何をしたのか悟った。
「四郎おまえ……」
「なるほど、そういうことですか」
なるほどと言われて四郎は首を傾げたが、その意味に気付くと慌てて叫んだ。
「そっか、あいつ等最初からそのつもりで――ってことは一郎さんが危ない!」
「そんなことがなくても危ないに決まってるでしょう。何を今更。全部あなたのせいです!」
「2人とも落ち着け」
五郎が2人を宥めると、今度は三郎が叫んだ。
「一体何の話だよ。俺をのけ者にするな」
すると四郎は開き直って答えた。
「セックスや。赤い水飲むと興奮するし感度も上がる。俺はあっちで散々龍人の雄と寝た。それをあいつ等は食事や言うてた。つまり、あいつ等の体液が、俺の体を作り変えたわけや」
「えっ……龍人と寝ると龍人になるってこと? つうか四郎、おまえ俺等が心配してる間に敵に抱かれてたってどういうことだよ」
「アホか、好きで抱かれたんちゃうわ。おまえも知っとるやろ。あいつ等五郎ちゃんよりデカイんやで。それが5人来よった。自業自得やけどな、俺かてどんなに――」
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