第3章 カリスマリーダー

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「え、おい!」 しかし三郎は、すぐに五郎に捕まった。 「一人で何処へ行く気だ」 「龍はお前等が倒せばいいだろ。俺は、光を助けなきゃならないんだ!」 子猫のように首根っこを捕まれてジタバタと騒ぐ三郎に、五郎は尋ねた。 「光って、龍人が抱えて行った子か?」 「見たの?」 「ああ。緑色の龍に乗って飛び去って行った」 「どうして助けないんだよ!」 「俺は戦士じゃない。それにあの子も龍人かと思った」 「どう見ても人間だろ?」 「俺も実際に見たのはあの雄が初めてだが、龍人は雄以外は人間との判別が難しいと聞いている」 すると2人の会話に四郎が割って入った。 「雌と女はほとんど変わらんらしいな。ただブスはおらんて。光ちゃんって美人なんやな。そりゃ助けなあかんな」 「光は男だ!」 「へえ、ほな美少年か。でも緑の龍って、あの穴は通れんかった大人の龍やろ? あかんわ。独りで戦える相手やない。その子の目の前で殺されるだけや」 「え、さっき倒したのって子供なの?」
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