第3章 カリスマリーダー

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「ああそうや。それに倒したの、俺や」 そう言われると、三郎は大人しくなった。悔しいけれど、四郎の言う通りだ。今行って見つけ出すことが出来たとしても、助けるどころか光を絶望させるだけに違いない。五郎は大人しくなった三郎を放すと、その背中をバンと叩いた。 「焦るな。あの子なら大丈夫だ。少なくとも龍人に殺されることはない」 「本当に? どうして?」 「龍も龍人も人間は食べない。邪魔だと思えば殺すだけだ。連れて帰ったなら、他に目的があるのだろう」 「他の目的って?」 「知らん。いいから急いで歩け。一郎様が待っている」 3人は先を急いだ。 暫く進むと、道が開けてきた。城のようなものが見える。 「へえ、絵で見るより立派やな。こんなんよう建てたなあ」 目前に迫った城に、四郎は感心した。テントのようなものを想像していた三郎は、更に驚いて城を眺めていた。 「入り口は反対側か?」 高く聳える城壁に入り口らしき場所は見つからず、四郎は尋ねた。 「いや。何処からでも入れる」 そう答えると、五郎は城壁に手を翳した。するとたちまち城壁の一部が光り始めた。 「おまえ達は武器をかざして武器から先に光に入れ」 そう言うと五郎は手から光のスリットに消えていった。
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