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「一郎も……気持ちいいの?」
「当たり前だ。おまえの中で、どんどん硬く膨れあがっているのがわかるだろう?」
「うん……一郎のおちんちん、大きくなってる。あっ……そこ、もっと擦って」
一郎にねだりながら三郎が自らも腰を動かし始めると、一郎は溜まらず昇り詰めたが、イってもなお締め付けてくる三郎の中ですぐに復活した。一郎が中に出した体液を吸収する瞬間が何より気持ちいい。人間の女とも少し違う食欲と結びついた性欲に溺れ、三郎は何度も一郎を求めた。そしてやっと満足するまで抱かれて一郎の体が離れると、男に戻った三郎の脳裏に再び次郎の顔が浮かんできた。
「ねえ一郎」
「なんだ」
「一郎もその……あっちで龍人の雄と寝たんだよね」
「ああ」
「四郎は凄く怖かったって言ってたけど……一郎はどうだったの?」
「それ以前に奴隷の首輪をつけられていたからな。勝手に体を動かされるのに比べたらどうってことない」
「そっか……。次郎も首輪つけられているのかな」
「どうだろうな」
会話が止まった。考え込んでいるのかと一郎が顔を覗き込むと、三郎の強い光を放つ大きな瞳は閉じられていた。
「眠れたな」
ほんのりと赤い頬に手を伸し優しく撫でていると、扉を叩く音がした。一郎は静かに立ち上がり、着物を羽織りながら部屋の入り口まで歩いて行き扉を開けた。
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