第23章 光のドーム

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緩んだ唇の端から赤い汁が零れ落ちた。足はふらつき、今にも倒れそうだ。心配した五郎が支えようと両手を伸すと、一郎はその腕の中に倒れ込んで来た。 「おい、しっかり――」 意識があるか確認しようと顔を覗き込んだ五郎は、一郎に唇をふさがれた。五郎の口の中に甘い肉汁が流れ込んで来る。思わず呑み込んでしまうと、一郎は唇を離して囁いた。 「美味いだろ?」 確かに美味い。それに気分が高揚してくる。五郎は手にしていた錠剤を口の中に放り込んだ。錠剤をかみ砕くと更に濃い肉汁が口いっぱいに広がった。 「こんらに美味いんらから……毒らないよな……?」 「ええ、毒ではないと思いますが――」 一郎はまるで泥酔しているかのようだ。そして一郎を心配していた五郎も次第に理性を奪われていった。しかし眠くはない。むしろ興奮状態だ。どうにも押さえられなくなった五郎は叫んだ。 「ダメだ、もう我慢出来ません」 それでもまだ手を出さずにいると、一郎が自ら着物を脱いで脚を開いた。 「ああ……早く来いよ……」 その体もまた酷い興奮状態になっていた。男性器がそそり立ち、その下で女性器が口を開けて愛液を垂らしている。五郎の理性は完全に吹き飛び、既にはちきれそうに膨張していた自身で一気に一郎を貫いた。 「ああ……凄く濡れてますね。これでは滑らかに動き過ぎて刺激が足りないのでは?」 「四郎に比べて緩いか? すまないな、バカデカイ雄に広げられてね。これでどうだ?」
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