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「じゃあ可愛がってやるよ。とりあえず味見するか」
「や、やめ――」
貴人は赤二の局部をすっぽりと口に含んで吸い始めたが、赤二は無礼な貴人の攻めに素直に反応出来なかった。すると、黒二が優しく尻を撫でて囁いた。
「こっちを弄られないとダメなのか？ 仕方ないな……」
「あっ、ダメです、黒二様、そんな――ああっ！」
貴人の目の前で後ろに指を入れられて羞恥に体を震わせると、赤二のモノは急に大きくなった。口内でそれを感じた貴人が上目遣いで赤二を見詰めながら激しく吸い上げると、赤二はすぐに体液を吐き出し、貴人はそれを喉の奥へ流し込んだ。
「へえ、これが赤い男の味か」
上気した顔で唇を舐めた貴人に、黒二は言った。
「赤と黒の男の味だ。赤いだけの男はもっと甘い。こんな風に甘くて苦い男は他にはいない。赤二だけだ。気に入ったなら、もっと深く味わってみろ」
黒二は赤二を抱きかかえたまま柔らかな床に倒れ込むと、赤二から離れた。すると独り床に寝かされた赤二に、貴人が騎乗してきた。赤龍に早く妻を持てと促されて、赤二は既に何人かの貴人に食事を与えていたが、上に乗られたのは初めてだった。
貴人は着衣のままだったが、激しく体を揺さぶると素肌が見えた。そこに咲いていたのは真っ赤な花だった。
「檜扇？」
檜扇は赤い国にしか咲かない花だ。見間違いではないか確かめようとして赤二が貴人の脇腹に手を伸ばすと、彼はその手をたたき落とした。
「触るな」
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