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五郎に興奮しきった熱の塊を押しつけられてようやく事態を理解した四郎は、その大きな体の下から這い出ようとした。
「五郎ちゃん待てや、今三郎呼んでくる。あいつの責任やし、あいつの方が若くてピチピチやし、な?」
「俺はおまえがいい。三郎は子供だ。ガキを抱く趣味があるなら、最初からあいつを赤い水から守ったりしない」
「なら次郎ちゃんに頼んでくるわ。俺は無理やて。勘弁し――あっ」
五郎は逃れようともがく四郎の髪をかき上げ、項にツーッと舌を這わせた。するとそこに牡丹の花が咲き始めた。
「牡丹か。華やかな花だ。おまえに相応しい」
「嫌や、そんなん咲かせんといて」
感じて上擦る声で抵抗されると、五郎は益々興奮し、四郎の肌を吸った。赤で縁取られた白、淡いピンクに濃いピンク、様々な色の牡丹の花は、もう項だけでなく肩、胸、脇腹まで広がり咲き乱れている。
「おまえも興奮してるじゃないか。ほら、ここも」
五郎は四郎の男性自身を軽く撫で上げた後、その奥に手を伸した。
「あかん、そこは――!?」
五郎の指が入ってきた場所。そこが何処かはわかっている筈だが、感覚がおかしい。
そもそも何かを入れられたことがないのだから当然かもしれないが、それだけでは説明がつかない程未知の感覚だ。
「なんやこれ……あ……」
すると五郎は四郎の耳に囁いた。
「こっちの話も聞いてなかったのか。この世界では、戦士のここは女性器になる」
「嘘や、なら五郎ちゃんも?」
「俺は違う」
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