第6章 もっと強く

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「もうずっと彼奴ら3人だけでやればいいじゃん。俺なんていてもいなくても変わらない」 「それがそうでもないらしいで。おまえの目が覚めるまで、お預けになってる仕事がある」 「何それ?」 とその時、三郎の部屋の戸が開かれた。 「やっと目覚めたか」 一郎、そして次郎と五郎が帰って来た。四郎は慌てて頭を下げた。 「お帰りなさいませ。ほら三郎、挨拶しいや」 三郎は頭を上げたまま、一郎を真っ直ぐ見て言った。 「俺に出来る仕事があるって聞いたけど」 「ああ。赤い谷跡地の封印だ。4人でも出来ないことはないが、5人の方がいい。体はすっかりいいようだな。今行くか。次郎、五郎、お前達はどうだ?」 「私は問題ありませんが、次郎は……」 五郎は次郎の疲れを心配したが、次郎は平然と答えた。 「私も問題ありません」 「では行くぞ」 一郎は戦士達を連れて赤い谷跡地へ向かった。 一面赤い動植物で覆われていた谷は、茶褐色に変貌していた。沢山あった筈の死骸はなく、枯れ果てた植物が残っているだけだ。一郎はその中心地へと進んで行った。 すると、建物の土台のような大きな石が見えてきた。 近付くとそこにはそれぞれの武器の印が刻まれていた。
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