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「待て!」
声を震わせ、残った体力で呼び止めた。
「ありがとう。」
そう言い残すと一気に力が抜け、地面に座り込んだ。自分の喉を詰まらせて、目の前にある現実をただ見ることだけしかできない。そんな自分の情けなさが身に染みて、やり場のない感情に襲われた。
・・・
あおぞらのしたに目覚めたおれは、その時刻が朝だと気づく。いつも通り階段を降りると、何故か寂しかった。何か好きな人を失くした気がする。するとおれは何故か医者になるための勉強を始めた。それはどうしてなんだろうか……。
Fin
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