第1章 バーでの出会い

3/27
75人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
馴染みの店じゃなくて、おすすめの店? やっぱり部長は、オジサン部長じゃなくて、カッコいい部長だ。 そして私達は、荷物を持ちながら、会社から歩いて10分程のところにあるお洒落なイタリアンに入った。 やばい。 私、こう言う高そうなお店、来た事がない。 いつもは激安のファミレスだもん。 私、お金大丈夫かな? 部長にバレないように、財布の中身をチェックしようとした。 「なに、お金の心配してるの?」 「えっ!?」 でも早速バレて、背中がビクンっと動く。 「はははっ、大丈夫だよ。新人からお金取ろうなんて、思ってないから。」 部長に笑われて、こっちは引きつるしかなかった。 部長。 それって、部長の奢りなんでしょうか。 「お待たせしました。こちらでございます。」 店員さんの案内で、奥のテーブル席に向かった。 「どうぞ。」 店員さんが軽く、椅子を引く。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!