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◎【転】
クラスとも馴染んできて友達ができて
やっと学校を楽しめるようになってきたある日
学校の学園祭で事件が起こる。
クラスの出し物も終わって一番最後の出し物が終わった頃に
本来ならこんなところまで来れる訳もない筈の魔物、
巨大なドラゴンが姿を表したのだ。
みんなが恐怖し混乱する中、自分ならと主人公は駆け出していく。
学校を覆うほどの巨大な防御魔法を展開し
できるだけ被害を抑え戦えば、やはり傷だらけになって戻ってきた。
精霊王は泣きながら治療を施してくれたが
自分のわがままに答えてくれた精霊王に文句はないと笑う。
傷を治し学校の校庭に戻ってみれば、助けた彼らに"バケモノ"と罵られた。
お礼を言われるために助けた訳じゃない。
でも皆から怖がられるとわかっていたら、
彼らを助けることもできなかったんじゃないかと
自分で自分が怖くなってしまう。
助けたかった友人たちの顔はもう、見れなくなっていた。
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