◇◇◇◇◇2・シンデレラのドレスは72時間◇◇◇◇◇

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 いつもと違う、どこか弱気な声音だった。 「なに?」 「あのさ」 「うん」 「えーと、その、……だな」 「うん」 「俺と、つ…………」  そこからしばらく黙るから、どうしたのかと小首をかしげて先をうながした。 一瞬きゅっと唇を噛みしめると、宇城くんはダッシュでわたしのとなりに来た。 「なんでもねーよっ。ここ景色もきれいだろ? 一緒に写真撮っとこーぜ!」  いきなり肩を寄せてきてピースサインを作る。 「え? う、うん」  突然の申し出にわたしがまごついていると、カシャっとシャッターを切る音がした。 ポケットに携帯はいれていたらしい。 「ラッキー。波菜とツーショット、またゲットしちゃったぜ」  そういえばアウトレットでも撮ったな。
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