◇◇◇◇◇2・シンデレラのドレスは72時間◇◇◇◇◇

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「なに?」 「今日の波菜、俺にぽんぽん返事してくれるよな。いつも、ちょい引いてるっつーか……もしかして怖がられてるんじゃないかと思ってたから、めっちゃ嬉しいわ」  そんなことを考えていたんだ。 引いていたかもしれない。 これ以上好きになるのが怖かった。 確かに君は怖がられているんだよ、反対の意味で。  わたしと並んで宇城くんは自転車にまたがる。 すぐ発進しないで手元でなにかやっていた。 どうしたんだろうと、横から覗き込もうとした時、わたしの携帯からピロンと着信の合図があった。ラインだ。 「送ってくれたんだ。ありがとう」
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