第1章 残念王子に奇跡の再会

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それでも最近はかなり慣れてきた。 自分でも目を見張る進歩だと思うけど、それは最初の頃、多田山くんや森本くんがさりげなくわたしを気遣って話を振ってくれたからだ。 このグループの男子は基本的に優しい。 面倒くさい女子を面倒くさいとわかる扱いをしないでくれた。 おかげで今はとっても楽しい。 ……実は他の理由も大きいんだけどね。 小さい頃からの性格形成に、男の子がたぶんいろいろ絡んでいる。 わたしは奏とちがって運動神経はゼロに等しいくらいなかったし、いわゆるコミュニケーション能力も決して高いとは言えなかった。
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