第1章 残念王子に奇跡の再会

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 この発言は同じく宇城くんの親友の森本駿平くん。 三人は男子サッカー部の要で超仲良し。 もうじき部長交代の時期で、森本くんが部長で多田山くんが副部長になるらしい。 エースは宇城くんなのに、もろもろの理由で部長副部長には適していないと判断されたとの噂だ。 「だって実際そうじゃん! バカだしうるさいし、ガサツだし幼稚だし空気読めないし、大幅にズレてるし女子に対するデリカシーなんて、おお新しいデリカ! 美味いのか? ってな感じじゃなーい?」  凛子の物言いも奏に負けず劣らず厳しい。 前原奏と吉住凛子、これがわたしの親友ふたりだ。 ちなみに奏とは幼稚園からのつき合いで、わたしのことはなんでも知っていると言っていい。わたしはしっかり者の奏に頼りっきりなところがある。
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