第1章 残念王子に奇跡の再会

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「宇城朔哉は残念イケメンの代名詞。完全なる観賞用! ま、それが学年を通しての共通認識だね!」  と、ここで奏のダメ押し。 「別にぜんぜんいいよ、それで。俺、好きな子以外にモテたいと思わねえもん」  気分を害したそぶりもなく、宇城くん本人はつむじのあたりを人差し指で掻いている。 「でもその好きな子にはめっちゃモテたいんだろ? だからこうして女子に相談……それも……」  そこでぶあっはっは! と森本くんがまたもや大口を開けて笑い出した。 ああ! 嫌な予感がする。 嫌な予感しかしない。 「そんじゃさ、具体的に俺どうすればいいわけよ? その、顔で推す、ってどういうこと? 前原」 そこで奏はちょっと前かがみになって宇城くんに顔を近づけた。
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