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「宇城朔哉は残念イケメンの代名詞。完全なる観賞用! ま、それが学年を通しての共通認識だね!」
と、ここで奏のダメ押し。
「別にぜんぜんいいよ、それで。俺、好きな子以外にモテたいと思わねえもん」
気分を害したそぶりもなく、宇城くん本人はつむじのあたりを人差し指で掻いている。
「でもその好きな子にはめっちゃモテたいんだろ? だからこうして女子に相談……それも……」
そこでぶあっはっは! と森本くんがまたもや大口を開けて笑い出した。
ああ! 嫌な予感がする。
嫌な予感しかしない。
「そんじゃさ、具体的に俺どうすればいいわけよ? その、顔で推す、ってどういうこと? 前原」
そこで奏はちょっと前かがみになって宇城くんに顔を近づけた。
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