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今から一年半前、模試で消しゴムを忘れた宇城くんにそれを貸した。
その時にわたしのことを勇気がある、とか感動したって言ってくれて舞い上がるほど嬉しかった。
日向坂高校の受験を考えているみたいだったから、入試の会場で会えるかもしれないと思うと勉強に熱が入ったものだ。
わたしは、もしかしたらあの時から宇城くんに惹かれていたのかもしれない。
入学式で宇城くんを見つけた時は胸が締めつけられる思いがした。
クラスは一緒になれなかったけど、宇城くんのほうもわたしのことをちゃんと覚えていてくれて、廊下で声をかけてくれた。
かっこいいけど変わり過ぎている。
彼氏としちゃありえない。
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