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「人気の若手タレントの写真集なみにかっこよくできると思うよ、宇城なら」
「ふうん、そうかな」
「そうだ! タレントの写真集を参考に使えばいいんじゃない? どういうアングルがかっこいいかよくわかると思うよ?」
「ほー、なるほどねー」
奏の言葉に納得の相槌を返しながら、宇城くんの顔がゆっくりとわたしのほうを向く。
もう奏も凛子も面白がって宇城くんに何を教えているのよ。
宇城くんで遊ぶのをやめてほしい。
宇城くんが、わたしの瞳をのぞき込むように見つめてくる。
まさに、ヘビに睨まれたカエルの心境だ。
「ところで波菜。お前、タレントで誰が好き?」
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