◇◇◇◇◇2・シンデレラのドレスは72時間◇◇◇◇◇

27/97
前へ
/259ページ
次へ
ふくらはぎが発達しているせいで、いきなり細くなる足首の締まり具合が超超超セクシーで、倒れそうになった。 恐ろしい!  わたしって変態のケでもあったんだろうか。 「波菜、なんか……顔が赤いの通りこして、よだれ出てない?」 「そ! そんなことは、ななないよ」 「あーあ、朔哉。モノが落ちるからここのファスナー気をつけろって、いつも注意してんじゃん」  そう言うと多田山くんが、宇城くんのリュックのサイドファスナーを慣れた手つきでシュっとあげた。 「ケッケッ! 朔哉また靴下左右で間違って履いてきてるぜ」 「げっ! マジか? 今日だけは気をつけようと……。うるせえんだよ、駿平! そこは黙っとけ」  指摘した森本くんのことを、宇城くんは足先だけで軽く蹴っ飛ばした。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

413人が本棚に入れています
本棚に追加