◇◇◇◇◇2・シンデレラのドレスは72時間◇◇◇◇◇

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……そうか。 靴下もファスナーもファッションじゃなかったのか。 それでももうとにかく、私服姿の宇城くんが壮絶にかっこいい。 友だちと笑いながら話す横顔が眩しすぎてドキドキする。 万が一こっちを向いてしまったら、あまりのまばゆさに眼球がつぶれてしまうんじゃないかと思った。 ダメだ、クラクラするよ。 めまいでひっくり返りそう。 「あー、波菜のぼせたの? よだれどころか鼻血が」 「え! こ……これは違うよ。ちょっと手にかすり傷があってそれが、……あれ?」  奏の言葉にあわてて鼻を手首で押さえたけど、別に何もついていない。 手首から顔をあげて奏を見ると、舌を出さんばかりのいたずらっぽい表情をしていた。  やられた。もう冷や汗もんだよ。奏ったらスルーしてよ。 こんなので二泊三日がもつんだろうか。
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