413人が本棚に入れています
本棚に追加
自分の首筋から頬にかけて、ものすごい勢いで血液が駆け上がるのがわかる。
わたし、また真っ赤になっている。
他の人じゃここまでできないほど赤面しているはず。
これはもう一種の特技だよ。
「やっぱ。波菜、むちゃくちゃかわいい! もうおもちゃみたい! そうやって俺が言ったことで、スイッチ推したみたいに一瞬で真っ赤になるのが、もうかわいくってかわいくって!」
「違うよー」
わたしは椅子に座ったまま額に両手をあてて頭を抱え込んだ。
やっぱりまた遊ばれてるよー。
この赤くなるのだけは自分でもどうにもならないんだってば。
「うるさいよっ! 宇城! このドS変態っ。波菜の赤面症についてあれこれからかうやつはうちが許さない、って何度も注意してるじゃんっ」
最初のコメントを投稿しよう!