本編

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残りの奴らを睨むと顔を青くして逃げていく。 「チッ、何だよどいつもこいつも…」 吐き捨てるように呟き歩き出す。 今日はムカつく事が続いて腹が立つ。 そんな時は、ズボンのポケットに入れてあるスマホを取り出す。 スマホの画面には隠し撮りした東金先輩の後ろ姿の写真があった。 本当は正面が良かったが、なかなか撮るのが難しくて諦めた。 アドレスから東金先輩の名前を見つけた。 耳に当てて胸を高鳴らせる。 …東金先輩、早く声が聞きたい。 着信音がなくなり繋がった事を知らせる。 緊張しつつ気付かれないように明るく言った。 「東金先輩?いきなり電話してすみません、今家ですか?」 電話の向こうは無言で不安になる。 …やっぱり嫌だっただろうか。 しばらく待つと電話からすすり泣く声がした。 血の気が引き、スマホを持つ手に自然と力が入る。 「…今、何処ですか?」 『コンピュータ…室』 なんでそんなところにいるとか、考える余裕はなく急いで東金先輩がいる場所に向かう。
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