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「はいっ、レキちゃんにプレゼント!」
「要らない」
バッサリと言い放つのは、幼少期の俺。
この頃は黒髪ショートで狼カット、誰がどこからどう見ても男の子だと言う女の子だった。
無邪気な笑顔を浮かべながらプレゼント両手に差し出すケイは癖だらけの長い黒髪だったが、笑うと普通の可愛い女の子だって思わされるような容姿だったんだ。
だけど今は派手な化粧にネイルときた……
幼少期のケイが、どのような経緯でこうなったのか誰か教えて欲しい。
「もうすぐクリスマスでしょ……」
「そうだけど、俺は良いから他のヤツにやれ」
「やー! レキちゃんが良いのぉ! ママとクッキー焼いたの、食べてよぉ!」
クッキーにつられたと言うのもあるが、これはしつこくなるパターンだと悟ったので受け取る事にした。そして、俺も後日プレゼントをやった。
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