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母親足るもの、
唯一、子どもを宿し、生むことが出来る
聖なる存在…
私は、一人目の母親に捨てられた。
いや、捨てられたは語弊があるか、
厳密に言えば、生みの母親は、
見ず知らずの男性に私を譲ったのだ。
その見ず知らずの男性、
私が父親と教え込まれた男性、
その妻なる女性が二人目の母親。
しかし、その母親は、
自らが欲した子どもにも関わらず、
旦那の母親に預けっ離しで
昼夜問わず仕事に明け暮れた。
だから、小学生になるまで
私は、祖母を母親同然に慕い、
2番目の母親が私の本当の母親と知る時、
最初のショックを受ける。
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