「階段屋台のシンデレラ」原案

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「階段屋台のシンデレラ」原案

目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。 しかも、いちばん低い場所。おにぎりを考えて徹夜した葛飾小町が目覚めるところから始まる。 今日から東京タワー屋外階段の踊り場を使って「屋台日本一グランプリ」が開催される。 小町はお婆ちゃん譲りのおにぎり屋台で、日本一を目指して出場していた。 各ブロックには、全国から集まった屋台職人の猛者たちがいる。彼らを打ち負かして600段の頂点を駆け上がるのだ。 その中には、大会スポンサーのご令嬢・西大路がいた。 そして彼女の婚約者・壬生が「お前なんか勝てっこない」と断言する。 しかし小町には、負けられない理由があった。西大路グループの巨大グルメパークに潰された、亡きお婆ちゃん譲りのおにぎりが日本一だと証明する使命があったから。 おにぎりと最初は馬鹿にされていた。おにぎりなんて簡単な料理で勝てはしないと。 それでも幼馴染みのノッポン兄弟のハマナリ・タケナリに助けられながら、持ち前の負けん気と天性の食感性でライバルたちを次々と破っていく。 だが、決して小町が優勝できない理由があった。最初から西大路が優勝する出来レースだったのだ。 それを知る壬生は彼女の苦労を馬鹿にするが、ひたむきな姿を見て徐々に応援するようになる。 そして小町も、壬生に恋心を抱くように。 ところが壬生と小町には、過去に重大な秘密があった。 果たして、小町は数々の困難に屈せずに大会で優勝できるのか…!?
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