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家出(?)してちょうど一週間。
久々に戻った本社で、早速社長室に報告書を携えて向かった。
「…営業二課…」
「恐らく長クラスの人間だけでしょう。一般社員は関わってないと見ています。
なかなか狡猾なやり方ですよ?改革が必要ですかね。」
「雅継が行くか?」
「冗談じゃない。誰がいくかよ。支社長は見込みのある男です。任せてみては?」
「お前がそんなことを言うとはね。仕事のできる男だったか。」
「かなり。」
「ははっ。伝えておこう。
そうそう、亜以子ちゃんとは、しっかり連絡していたか?」
「ああ。毎日……何。何かあったのか。」
「んー、よく分からん。」
「は?」
「私の勘違いならいいが、ここ二、三日、元気がない感じだった。お前、何か聞いてないのか。」
「いや。…様子を見てくる。」
報告は簡単に済ませ、足早に自分のオフィスへ。
副社長室のある階に階段で降りると、正面に見えてくるのが秘書のデスク兼受付。
いつもならそこに座り、俺がエレベーターから降りたら一目散に駆けてくるが、今日はその姿が見えない。
どこかに行っているのか?と思いながら、オフィスの扉を開ける。
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