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「パパと同じくらいの年です。でも怖がることはないです。私もいるし、まーくんもいる。煌太が嫌だって思うことは絶対にさせないって約束する。」
「…ほんと?」
「うん。絶対。」
「まーくんも?」
「ああ。何かしてきたら、俺が殴ってやる。」
「…げんまん。針千本だよ?」
「ああ。」
「…その人に会ってなにするんですか?」
「お話。それだけだよ。まぁ、ママはパフェ食べるけど。」
「…っ!!ずるい!!僕も!!」
「えー。じゃあケーキにしようかな。」
…ったくしょうがねぇ。
逃げたなこいつ。
まぁ今の段階では、これ以上に説明しようがないからいいが。
「煌太。俺がママに聞いた話では、すごく優しい人だってさ。
お前もすぐに気に入って仲良くなれると思う。
ただ、俺に約束して欲しい。」
「何を約束するんですか?」
「三つある。
一つ、江川さんの話をしっかり聞くこと。
二つ、煌太の話も江川さんにしてあげること。
三つ、絶対に我慢したらいけないこと。
守れるか?」
「……はい。」
「よし。いい返事だ。…亜以子、待ち合わせはこのカフェだよな。」
「はい。」
正直、亜以子と煌太がどういう結論に至るか予想がつかない。
俺ができることは、…悩んで出した結論を尊重してやるだけだ。
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