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そして会議が終わり部署へ。
他の数人も戻ってきていて、手応えを感じている表情を眺めていた。
堂本亜以子はというと、いつも通り。
涙の跡もなく、笑顔でみんなと語っていた。
あれは幻だったか?と思うほど。
しかし、会議中もその部下が気になっていた。
『沖田課長。これ、朝頼まれていたものです。』
『…もう出来たのか。早いな。』
『いえ。他になにかありますか?』
『俺のはいいから、みんなのものを手伝ってこい。』
『分かりました。』
俺にも普段通りだ。
恐らく、みんなには知られたくないことだろう。
だから俺も見なかったことにするべきだ。
そう思いながら、完璧だろうが、最終チェックのため資料の一枚目を捲る。
【沖田課長へ
さっきのことを他にバラしたら
プチ殺すか
嫌いになるから
課長のせいで辞めるって言うから
誰にも言わないでください】
『……………』
いやいやいや。
まず、"プチ殺す"の行!
二本線で消去?
消去出来てないから!
読めてるから!
せめて書き直せ!
そんで、課長を脅迫か?
そんなことがあって。
気になる人物・Aになった。
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