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「なーるーみー!」 大きなボリュームにも負けない声が耳に届いてきた。 ウォークマンは一時停止にしてイヤフォンも取る。 「凛、まず声が大きいから。何の用?」 「学校帰りに会えたのが嬉しくて声かけたの」 ニッコリと笑う凛は女の私から見ても可愛いと思う。 凛とは小学生からの友達。中学も地元だし当然同じ。 でも私は凛とは違う点がある。 それがさっき言った『エセ野良猫』 通常登校せずカウンセリングルーム登校をしている。小6は保健室登校してたし教室に入らなくなり4年になる。
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