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コンコン、とノックされて一人の男子生徒が入ってきた。 大滝先生に丁寧に頭を下げる。ひょっとして…こいつ。 「生徒会長の小沼です。明後日のことはもうお聞きになりましたよね。 そこでこちらの利用者から一名代表として討論に参加してください。 可能な方は…?」 「はーい。私やります」 「立候補者がいて安心しました。失礼ですがお名前は?」 「藤堂愛海3年。悪いけど私口喧嘩で負けたことないの」 「あはは、面白いことを言いますね。討論会は喧嘩では…」 「似たようなもんでしょ。私たちからここ取り上げるか、それともアンタら潰すか」 「っ…。では明後日お願いします」 「了解です大沼さ…失礼、小さい沼で小沼さんでしたね」 ドアを閉める音が大きく聞こえたのは幻聴ではなくイライラしたんだろう。 つい私も悪乗りしちゃった。 だけどこれからだよ。 私たちの思いしっかり伝えてやるんだから。
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