凍死します

13/151
前へ
/684ページ
次へ
 ところで、この人、なんで、此処に居るんだ、と思っていたが、何故か帰らない。 「課長。  どうしたんですか。  まさか、自分が言いつけたせいで、私が怪我をしたので、責任感じてるとか?」 と言うと、 「莫迦か。  脚立から落ちたのは、お前の責任だ」 と言われる。  うう。  そうですよね。  相変わらず、バッサリ袈裟懸けに斬るような口調だ。 「そんなんじゃない」 と言いながら、雅喜は何故かベッドに腰掛け、溜息をつく。 「どうしたんですか?」 と言うと、 「いや、自分でもよくわからない」 と言い出した。
/684ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6116人が本棚に入れています
本棚に追加