凍死します

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「すみません、課長。  私が三分の二払います……」 と言うと、どうした、と言われる。  雅喜の方が自分よりも更に記憶がないようだった。  そこのところも覚えていないらしい。  まあ、犯人は私だろうな、と思っていた。  五嶋課長は、酔って浮かれて宿を頼んでしまうようなキャラではない。 『これ、キャンセル料だけでも、結構取られるぞ』  っていうか、泊まったら、もっと取られます……。  私の給料の半分は飛んで行く気がする、と思っていると、 『俺は土日は用はないんだ。  行ってみるか、沢田』 と言い出した。 「はい?」
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