凍死します

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 で、どういう間違いなのか。  帰りに駅まで歩く道。  気がついたら、自分と課長しか居なくて。  あまり人気のない細い通りで、線路沿いの金網に課長が手をかけて。  なんだかわからないが、キスしていた。  でも、翌日からはいつも通りの雅喜だったので、夢だったのかな、とも思ったのだが。  そのとき、後ろ頭に当たった金網の冷たさも、雅喜の唇の温かさも、全部覚えているので。  夢じゃない可能性が高いのだが 追求するのが怖いし、したくない。  まあ、本当だったとしても、課長もなにかの弾みだったんだろう。  そう思うことにしていた。
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