凍死します

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「監査役のコピーは清水がシステム課のコピー機でやってるから」 「そ、そうですか。  すみません……」 と言ったつもりだったが、痛みで声が少し途切れ途切れになる。 「病院行くか?」 「そこまででは……」  そう言うと、雅喜は一階の健康管理室に連れていってくれた。  ちょうど誰も居らず、 「少し寝とけ」 と言い、ベッドに下ろしてくれる。 「安田さんに言っておいてやるから」  安田さんは、元看護師さんで、人事で健康管理を受け持っている。 「そこまでじゃないです。  さっき、打ったときはすごかったけど」
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