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なんだあれ!!
俺だって彼女にあんなことしたことねーのに。
俺なんだよ彼女とつきあってんのはっ。
怒りがこみ上げる。
それはその男のしたことだけが原因じゃない。
菜々子さんは男が立ち去った後も、ずっとそこに立ちすくんで男が完全に見えなくなるまで動かなかった。
誰だよあの男。
十時きっかりにいつものように菜々子さんから電話をがあった。
昼間見た光景を思い出すと名前も知らない不快な感情が俺の胸を圧迫した。
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