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高校生活最後の剣道部の大会で、やっと掴んだレギュラーの座・次鋒が知己だった。
その次鋒の一つ前・先鋒を一年生ながら務めた強者がいた。
やたら張り切っていて、
「必ず、先輩を守りますから……!」
などと言って、試合に出ていた。
確かにその先鋒の活躍はめざましく、お陰で鷹隼高校は県大会準優勝を果たすことができた。
胴着に書いてあった名は、確か「中位」だったような気がする。
そう思い出して、知己は頭を抱え込んだ。
-第1話・了-
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