1301人が本棚に入れています
本棚に追加
将之はそういうと、ベッドの上で仰向けに固定された知己の上に跨ぐようにのしかかった。
見たくもない卑怯者とでも言わないばかりに知己は、将之から顔を背けた。
「昨日は、ここが善かったようですね。」
顔を背けたが為、むき出しになった首筋にいきなり吸い付いた。
「ひぁ……っ!」
不意のことで、びくっと体を震わせ、声を上げてしまった。
「あ、やはり『当たり』ですね。じゃ、ここはどうかな?」
今度は首筋を伝い、そのまま下に降りてきて鎖骨周辺を舐めた。
「……っ!」
背筋をはい上がるような震えがわき起こる。
知己は将之の愛撫に反応するのが悔しくて応えないつもりだったが、どうにも抑えきれない。
声なく反応してしまい、『イイ所』を教えてしまう結果となる。
「ふうん。ここも……ですね。先輩は感じやすい人なんだなぁ。せっかく分かったイイ所です。印……、付けさせてもらいますよ」
そういうと将之は、知己の鎖骨を強めに吸い上げ、
「……ゃ……っ!」
赤く痕を残した。
そして、更に将之の唇は知己の感じる所を探し、胸の左の突起に触れた。
「ふっ……、ん……!」
「はいはい。ここも、好き……と」
将之はその突起を口に含み、舌で捏ねた。
「……んっ」
じれったいような甘い痺れにも似たような感覚が走る。
最初のコメントを投稿しよう!