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そこかしこに、赤い痕を残していく。
将之は、知己の下半身も探索すべくスラックスに手をかけた。
下着ごとスラックスをはぎ取ると、すっかり反応しきった知己のものが現れた。
「もう、溢れていますね。こんなに感じて」
将之が、知己のその状態に満足そうに言う。
「凄いな……。溢れて、伝っていますよ」
「やめっ……!」
そんな実況中継、知己にとって耐えられない。
「先輩、言ってください……。『将之』って……」
うっとりしつつ、そこを握りしめる。
「……っ!」
将之は特にそれ以上何もせずにそのまま根元を握り込んでしまった。
「言ってくれなきゃ……、先輩はいつまでもこのままですよ」
「……お得意の……脅し……かよ」
知己は屈辱に涙が滲む。
この程度なら……と知己は思ったが、将之がそのままで済ます筈もない。
(言わないのなら)
とばかりに、今度は執拗にその周りにキスの雨を降らせ始めた。
左手は根元を握ったまま、知己の腿を抱えると、今度はその内側をぞろりと舐めあげた。
「……、ぅ……!」
右手で触れるか触れないかのようなタッチを繰り返す。
知己は、ぞくぞくとわき上がる感覚を逃がすように、短い呼吸を繰り返した。
「あ、やめ……、んっ!」
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