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焦らされるような愛撫を与えられ続けて、知己の限界は近い。
「辛そうですね。……どくどくと、ここ脈打ってますよ。僕の手まで、こんなに濡れてしまった」
知己のものはひくひくと先端から蜜を垂らしながら、将之に掴まれていた。掴まれているから、達する事はできない。
「将之って、呼んでくれないかな?」
「……っ……」
こんな風に脅されて将之に屈する事が嫌だった。
「強情だな。昔と変わらず……好きですよ」
将之が高校時代から憧れた知己は、いつも颯爽としていた。
こんな状態なのに劣情に流されずに、凛とした態度を崩さないのは好ましかった。
(頑固なところが好きではあるけど、そんな先輩を僕の手で崩したくなるってのもアリだよな)
将之は、自由の利く知己の腰から下を捩って、緩く足を曲げさせる。
すると横向きにされた知己の後ろから、ピンク色に色付く蕾が現れた。
つうっと、それに指を這わせる。
「……ぁっ!」
知己に昨日の恐怖が蘇る。
「ゃっ! そこは……!」
だが、将之は襞を指で優しく突くだけだった。
ひとしきりその返ってくる弾力を楽しむかのように。
「やめ……っ……! そこ、……ぅ、嫌だ……っ…!」
知己はいつ差し入れられるか分からぬ恐怖に抗っていた。
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