第3話 親友

21/21
前へ
/340ページ
次へ
(将之が居た方が、困ることばかりじゃないか?)  知己は思わずにいられない。 「だって……、先輩のものが、収まりつかなくなっているみたいだし。やはりここは可愛い後輩として、先輩を放っておけません。是非、お手伝いをさせてください」 「……」 (こいつは、何の心配をしてやがる?)  知己が呆れて言葉に詰まっていると 「ばかか、お前は? そう言う時こそ親友の出番だ」  家永が、ごく当たり前のように言うので (家永ともあろうものが、将之と同じレベルか?!)  知己は目を剥いた。  自称・可愛い後輩と、多分まだ親友の男は、知己の反応した下腹部を見つめつつ、好き勝手な事を言う。 「どっちも余計なお世話だ! 出て行け!」  知己は怒りにまかせて、二人を荒々しく追い出した。  そして、本当に二人が家から出て行ったのを確認すると、ひっそりと 「なんで俺がこんな目に……」  侘びしく自分のものに指を絡め、自分を慰める行為を始めるのだった。           -第3話・了-
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1304人が本棚に入れています
本棚に追加