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(将之が居た方が、困ることばかりじゃないか?)
知己は思わずにいられない。
「だって……、先輩のものが、収まりつかなくなっているみたいだし。やはりここは可愛い後輩として、先輩を放っておけません。是非、お手伝いをさせてください」
「……」
(こいつは、何の心配をしてやがる?)
知己が呆れて言葉に詰まっていると
「ばかか、お前は? そう言う時こそ親友の出番だ」
家永が、ごく当たり前のように言うので
(家永ともあろうものが、将之と同じレベルか?!)
知己は目を剥いた。
自称・可愛い後輩と、多分まだ親友の男は、知己の反応した下腹部を見つめつつ、好き勝手な事を言う。
「どっちも余計なお世話だ! 出て行け!」
知己は怒りにまかせて、二人を荒々しく追い出した。
そして、本当に二人が家から出て行ったのを確認すると、ひっそりと
「なんで俺がこんな目に……」
侘びしく自分のものに指を絡め、自分を慰める行為を始めるのだった。
-第3話・了-
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