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「瞬、トイレの掃除もお願い出来る?」
「おう。」
田中さんは、「早くこの隙に。」と言って、僕をカフェから出した。
瞬さんには、知られずに済んだ。
でも・・・
どうだろう?瞬さんには話してしまうかもな・・・田中さん。
だって、二人は・・・
僕は警戒しながら、駅へと歩いた。
もう、さっきの男の気配は無かった。
全く・・・煩わしい・・・めんどくさい・・・
それもこれも、こんな見た目でこんな身体のせい・・・
ああいや、ダメだ、ネガティブになっちゃ。
僕がもっと気をつければ済むことだ。
ズボンだって、生理の時は黒か紺にしなくては。
もっとこまめにトイレに行ければ・・・
血の塊が出にくくなるんだけど・・・
バイトや授業の時は、どうしようも無かった。
でも、バイト帰りには、絶対にトイレに寄って、ナプキンを交換してから帰るようにしよう。
バイトの帰り道には、気をつけよう。
一人にならないように・・・
僕は、電車に乗り込みながら、色々と考え込んだ。
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